2005年03月15日

本日のお買い上げ。



 角田光代さんの「幸福な遊戯」と江國香織さんの「泳ぐのに、安全でも適切でもありません」を買った。

 角田さんの小説は初めて買いました。先日直木賞を受賞されましたが、数年前から芥川賞や直木賞に何度もノミネートされてて、ずっと気になる存在でした。はてさてどんな感じなのでしょうか……。

 「泳ぐのに――」は短篇10篇ってことで、すぐ読めるし、いいなあ、と思って。江国さんはもはや言わずもがなで、好きな作家さんだ。さっそく表題作を読んで、感激! 江国さんの作品って、純粋に活字に酔えるんだよなあ。読んでるだけで心地いいのだ♪ 
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2005年02月27日

「キッチン」


   

   著者: 吉本 ばなな

   タイトル: キッチン



 「キッチン2」は読んでないけどね。
 冷めちゃったんだよね。冒頭でいきなりエリ子さんが殺されるちゃうんだもん。どんどん人殺していくなぁ、と思って。

 吉本ばなな。けっこう評価が難しい。
 嫌い、ではない。けれど、好き、というほどでもない。

 たとえば、「ムーンライト・シャドウ」


 戻ってからは大恋愛がはじまった。


 読んでて冷めた。もぉ、赤面しちゃうような表現。
 でもそのあと、恋人の弟、柊がセーラー服を着るという設定には、ハッとさせられた。

 「キッチン」もそうだ。
 読みはじめは、かなり不快だった。なんでこんな表現を使うんだろ?
 でも、ときおりドキッとするような描写が顔を覗かせる。


 天を、星が動いてゆく音が耳の奥に聞こえてきそうなくらいに、しんとしている孤独な夜中だ。かすかすの心に、コップ一杯の水がしみてゆく。少し寒く、スリッパをはいた素足がふるえた。


 話題になった当時は「少女マンガだ!」と批判されたみたいだけど、じつはやってることは純文学なんだよね。文体が軽いので、頭の固い連中には「少女マンガだ!」になっちゃうのかもしれないな。

 私は、女性作家は好きなのだけれど、江國香織さんや川上弘美さんに比べたらちょっとランクは落ちるかなあという印象。あくまで私の好みであるけれど……。


 rino的評価72
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2004年12月21日

本日のお買い上げ。


 
 よしもとばななの「キッチン」を買った。
 本当は桐野夏生さんの「柔らかな頬」にしようと思ってたんだけど、長いなぁ、読むのに難儀だなぁと翻意。
 で、つぎに江國香織さんの「流しのしたの骨」にしようと思ったんだけど、まだちょっと厚めだなぁと思いとどまって、結局「キッチン」。
 とりあえず、あさってまでにいま作りかけの曲を作り終えて、それから読もう。読んだ感想もここに書くつもり。
 って、村上春樹はどうした? 読み始めてみてちょっといまの気分じゃなかったんで、放り投げちゃった(笑)。
 すごいね、村上春樹を途中で放り出す男! ハルキストの方々、ごめんなさぁい。

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2004年12月19日

よしもとばなな。



 「トップランナー」によしもとばななが出てた。 
 わたしゃ彼女の小説読んだことないんだよね、まだ。「キッチン」とか「TUGUMI」とかさ、読もう読もうと思って読んでいない、まだ。
 司会の武田真治と本庄まなみが、かなり、反応というか感覚が鈍くて見ていてもどかしかった。
 私も下手クソな小説を書いているなりに、言葉とか世の中のこととかに多少なりともアンテナを張り巡らせているので、彼女の言っていることがとてもよくわかる。

 よし、今度こそ読もう!
 女性作家は好きだからね。江國香織さんや田辺聖子さん、この前読んだ川上弘美さんもよかったし。
 余談だけど川上弘美さんって、すごく綺麗。今日の朝日新聞朝刊の冬休み特集「丸の内読書会」ってのに写真が載っているのだけれど、とても46歳には見えないぞ。


 めっぽう色っぽい。


 軽く恋しちゃった・・・(笑)。まぁ、この写真じゃよくわからないけどさ。
 江國さんもそうだけれど、綺麗な女性が書く小説はいいね。
 そういう理由から、林真理子は読む気がしない。容姿だけでなく、そもそも彼女の言動自体にも知性を感じないしね。


posted by rino at 20:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年12月12日

「センセイの鞄」



    

    川上 弘美

    センセイの鞄



 川上弘美センセイの鞄
 やっと読み終わっただよ(^^;
 じつは買ったのは2ヶ月も前で、ずっとほったらかしたまんまだった。さらに読み始めてからも一気に読まずに、途切れ途切れ。連作短編集(だよね?)ってことで怠け気味だった。
 で、感想だ。
 
 小説において何がもっとも重要であろうか。
 ストーリーだろうか。人物造形だろうか。比喩や隠喩だろうか。
 私は、リズムだと思う。いかに面白いストーリーであっても、リズムの悪い文章であれば読めたものではない。
 川上弘美さんの文章はとてもリズムがいいのだ。彼女の作品はこの「センセイの鞄」が初めてなのだが、ぜひほかの作品も読みたい!そう思わせるほどに私は感心してしまった。上手い。
 
 どういうお話かをここで紹介しようとは思わない。
 ツキコ(主人公)とセンセイの淡い恋模様が描かれている。ただそれだけだからだ。くっついて離れてを繰り返す安手のドラマのような展開などない。ツキコとセンセイの関係が淡々と描かれているだけだ。もちろん最後には結ばれる(肉体関係を持つという意味ではない)という展開にはなるが。
  
 とにかく読んでいて、酒が飲みたい、と思った。二人とも酒好きで、センセイと会っているときはほとんど酒を飲んでいる情況なのだ。そして湯豆腐だのぶりの照り焼きだのをおいしそうに頬張る。
 じつは私は酒が飲めない。まったくもって弱いのだ。ビール1缶で顔が真っ赤になってしまうぐらいで、飲むにしてもアルコール度数の低いもの、サワー系のような。日本酒など飲もうものなら、お猪口一杯でも天と地が逆さまになるくらい。
 とにかく読んでいて、酒が飲めるようになりたい、と思った。酒好きの方はたまらない作品じゃないかな。

 あとけっこう笑える。ガハガハ笑うというのでなく、ニヤニヤだ。読んでいる最中私は何度もニヤニヤした。ツキコとセンセイのやり取りが愉しくて仕方なかった。いかにも先生然としたセンセイの厳粛な言葉遣いと講釈に、「はあ」と相槌を打つツキコ、とかね。

 印象的なシーンはいくつもある。いま思いついたものを適当に取り上げてみると。
 たとえば、
 「こおろぎ」での、こおろぎの鳴き声とツキコの動悸の描き方。
 上手いよねぇ。ほんと上手いよ。こういう描写を自分も書けたらなぁ、なんて思った。
 読点の打ち方もいい。「公園で」の冒頭。


  デートに誘われた。センセイに、誘われた。


 「センセイに誘われた。」じゃダメなんだよね。これがリズムです。

 「キノコ狩 その2」でベニテングタケを食べてラリっているようなところなどはまさに純文学だね。


  「いい胸ですね」センセイは言った。芭蕉の句のことを説明するのと同じ
  ような調子である。くすりとわたしが笑うと、センセイもくすりと笑った。
  「いい胸です。いい子だ、ツキコさんは」
  そう言って、センセイはわたしの頭を撫でた。



 好きだなぁ、このシーン。
 挙げ始めると尽きないね、きりがないね。もうやめます。

 こういう味わい深い文章が読めるというのは幸せだ。純文学とエンターテインメント小説の決定的な違いか・・・。
 上級者向けかな。普段から小説を読んでいる人には絶対愉しめる。このリズムだけで十分に。

  rino的評価 84


 次回は村上春樹「風の歌を聴け」を。
posted by rino at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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