2005年02月01日

「NEVER MIND THE BOLLOCKS」



   

   アーティスト: Sex Pistols

   タイトル: Never Mind the Bollocks Here`s the Sex Pistols



1977年発表


 なにはなくともピストルズである。ピストルズの登場が、パンク・ロックの登場が、ロックという存在をより身近でエキサイティングなものにしてくれたと思う。パンク以前と以後とではロックの世界は劇的に変わった。
 トム・ヨークが歌ったように誰もがギターを持ってコードを掻き鳴らし(私自身もそうだ)、もちろんその弊害はあるのだけれど、カート・コバーンのような人間が生まれる土壌はたしかに彼らが作ったのだと思う。

 SUM41やグッド・シャーロットがパンクだと思っている若い子たち、ピストルズを聴いてみなさい。これが本物のパンクですよ。この緊張感、切迫感、ぜひ体感してみよう♪

 何回聴いても飽きないんだよなぁ、「勝手にしやがれ!!」。
 ジョニー・ロットンの圧倒的な存在感に尽きる。リアムでなくとも真似したくなる。

 一家に一枚!「勝手にしやがれ!!」。
 まぁ、聴くかどうかは「勝手にしやがれ!」ってね。(←ちょっと寒いまとめ方(^^;)

 
 
 【ピストルズの「勝手にしやがれ!!」こそ、そのニーズを満たす1枚だった。”アナーキーインザU.K.”のAメロ、Bメロの繰り返し構成、「階級社会ムカツク。だからその象徴である女王を叩いちまえ」=ゴッド・ゼイヴ・ザ・クイーン”というシンプルな思考、ショッキング・ピンク&イエローのヴィジュアル。そして何より彼らのビートの理屈を超えた肉体的刺激は、デストロイという名の明快さを備えた快楽だった。単音フレーズではなく複数の音が同時に鳴るコード弾き中心のサウンド・メイキングと、撥音「ん」と促音「っ」を多用するジョニー・ロットンの異端のヴォーカル・スタイル。この二要素が一丸となって、ピストルズは圧倒的に強力なビートを獲得していたのだ。その刺激はマシン・ビートに慣れて耐性が出来ている現在の我々に対してでさえ、なお色褪せていない。
 しかし、明快&シンプルはパンクの魅力であると同時に、最大の弱点でもある。なぜなら、それに徹していると、使えるコードやリズム・パターンなどが限定されて、曲のヴァリエーションを増やすのが非常に難しくなるからだ。実際、ピストルズが1枚のアルバムであっけなく崩壊した一因には、曲作りへの行き詰まり感も少なからずあったようだ。したがって、ピストルズ亡き後にパンクを引き受けたクラッシュが、スカ、レゲエ、ダブなどの新しいエッセンスを積極的に取り込んで『ロンドン・コーリング』、『サンディニスター』、『コンバット・ロック』を生み出したのは必然だったと言える。”パンクとは変わり続ける意思だ!”という言い方をされることがあるが、それは正しい反面、響きほどカッコイイ言葉ではない。「変わらなければ続かない!」という悲痛な叫びなのだ。】

(田中大、「BUZZ」2001年1月増刊号より抜粋)

posted by rino at 23:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 永遠のマスターピース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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