2004年12月26日

「座頭市」



   


   タイトル: 座頭市 <北野武監督作品>




面白かったー!

 
 おすぎがボロクソに批判してたけど、あいつはアホだ。どこ見とんじゃ、めちゃめちゃおもろいやんけー。
 北野武初のエンターテインメントだね。魅せる魅せる。
 それでいて相変わらずアート性は高め。鍬でザックザック、水田でジャブジャブ、家作ってトントン。
 勝新の「座頭市」があるわけだから、ある面で奇をてらうの仕方のないことだと思う。
 私は、金髪の市はさほど違和感なく受け入れられた。笑いをいれるところも相変わらず。扇屋で岸部一徳がにゃーとやって子供が俯いたところは面白かった(笑)。最後のタップも嫌じゃなかった。力業ではあったが、けっして下品ではなかった。
 たけしの演技については、砕けたしゃべりの時だけかなり違和感がある。あれはちょっと興ざめだったな。ただドスの利いた演技はさすが。

 なんといっても北野武のいちばん優れているところ、それは圧倒的な暴力描写に尽きる。暴力描写の凄まじさにおいて、小説の世界では花村萬月だが、映像の世界では北野武の右に出るものはいない。別格だ。迫力、緊張感がまるで違う。
 「座頭市」(時代劇)ってやっぱり基本はチャンバラなのだけれど、北野武の演出では安っぽくならない。ガンガン斬っていくところは、「すげぇ!」と圧倒されっぱなしでした。スローモーションの使い方もいい。緊張と緩和。ゆっくりといって(スローモーションになって)、(スローモーションが終わって)ズバッとね。そして映像表現の可能性を探りながら作っているところは好感が持てる。オープニングでさっそくザッザッと斬って、バッバッと血を切るシーンでつかみはオッケー。
 
 この「座頭市」、それなりにヒットしたみたいだが、映画館で観た人は相当満足したのではないだろうか。エンターテインメント映画としてかなり楽しめる作品だと思う。
 しばらくしたらDVD買ってまた見ようかな。そう思うくらいに私は大満足でした。


 評価 ★★★★☆

 ちょっと甘め。ほとんどの点があの圧倒的な殺陣。


追記:

 もしかしたら気づいていない人もいるんじゃないかと思って・・・。いや、みんな気づいているとは思うけどさ。万が一よ、万が一。
 
 鍬でザックザック、水田でジャブジャブ、家作ってトントン、の意味。
 鍬で畑を耕す音や金槌で釘を叩く音、かんなで木を削る音など。それらの音がリズムになっていてそのままBGMとして使われているんですよ。
 ただ単に畑を耕しているだけのシーンだと思ってないよね、まさか・・・。

posted by rino at 17:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画・ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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