2005年06月01日

「ブロウ」



   


   タイトル: ブロウ



 
 
 映画「ブロウ」を見ました。


 すっげー、おもしれー!


 この監督のほかの作品も見てみたいなあ、と思ってたらこれが遺作ですか……惜しい人を亡くしましたねえ。
 ジョナサン・デミと関係ある人? 兄弟とか? 違う?
 すっごくクールな画を撮れる人だなあ。カット割りとか、見ていておもわず唸るシーンがたくさん。 途中のSMシーンみたいなのは、ありゃ、ちょっとやりすぎというか、ああいう風に描くべきではないと思うけど。

 私、実話モノってのはあんまり好きじゃないのだけれど、これは大満足でした。
 やっぱ成功して最後は落ちぶれるってパターンじゃないと。
 はっきりいって他人の成功話なんかどうでもいいじゃない?
 それになにより私は、ノンフィクションだろうとフィクションのつもりで見ている。
 映画や小説として描くということは、結局のところ虚構になるということだ。大まかな筋は正しくても、すべて正確に表現できるわけではない。時代考証をしようがなにしようが、当然いまはその時代ではないし、できあがるのは作られた過去でしかないのだから。俳優が演じるわけだし、セリフの一字一句がすべて実際のものと合っているわけではないのだから。
 ノンフィクションであるかはあくまで付録に過ぎない。べつにすべてが真っ赤な嘘でもこの作品への評価は変わらないはずだ。
 もっとも重要なのは、真実が描かれているかどうか。
 ここでいう真実とは言うまでもなく、実在の人物の人生を描いていること、ノンフィクションであるということを指しているわけではない。
 アマゾンの感想で、「麻薬を扱う以上、成功と没落でいいのか」と疑問を呈している人がいるがそれは違う。
 麻薬は身を滅ぼすとか重大な犯罪だとか、そんな至極当たり前のことをいまさら描いてどうなる。そんな説教臭い話ではないのだ。おそらくテッド・デミの描かんとしたものは、人生の何たるかである。
 一人の男の人生をとおして描かれたものが我々に何を与えてくれるのか。彼が何を望み、何を手にし、何を失い、何を思い、何を信じたのか。
 見終わったあと、それぞれの人たちの心になんらかのものが残るはずだ。
 そのひとつひとつが、真実。

 ところで、ジョニー・デップは上手いねえ、っていまさら言うほどのことではないか……(笑)。


 評価 ★★★★☆
posted by rino at 23:56| Comment(0) | TrackBack(3) | 映画・ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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『ブロウ』
Excerpt: 2001年公開 アメリカ ドラマ 監督 テッド・デミ キャスト ジョニー・デップ
Weblog: AOI LIVE-GYM PLRESURE
Tracked: 2005-07-13 14:34

◆DVD・ブロウ
Excerpt: 原題:BLOW 監督:テッド・デミ 製作:マイケル・デ・ル , デニス・リアリー 原作:ブルース・ポーター ..
Weblog: 映画大好き☆
Tracked: 2006-01-06 16:04

「ブロウ」〜因果は巡る巡る
Excerpt: 2001年アメリカ監督/テッド・デミ出演/ジョニー・デップ ペネロペ・クルス レイ・リオッタ    フランカ・ポテンテ ポール・ルーベンス1970年代伝説のドラッグ・ディーラー、ジョージ・ユングの波瀾..
Weblog: お茶の間オレンジシート
Tracked: 2006-01-15 16:44
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